日本の農業問題について 3
世界的にもっとも高生産性を誇るアメリカ農業に認められたウェーバーが、何故に他の諸国に認められないのでしょうか。
またアメリカのみがこうした特権を独占することが世界の農産物貿易なり、各国の農業政策なりにどのような影響とインパクトを与えているのでしょうか。
・・・以下、これについて検討してみましょう。
アメリカのウェーバーは1955年に取得されたものですが、その背景には戦時中および戦争直後の農業生産力増強政策の結果、この時期農産物の構造的過剰が一挙に顕在化してきたという事実がありました。
もともとアメリカは1933年以来農業調整法による農産物の価格支持を行なってきたのですが・・・
35年の農業調整法改正にさいして価格支持計画の実施にあたり輸入が生産調整に悪影響をおよぼすおそれがある場合には、輸入制限や課徴金の賦課を行なわねばならないとする同法第22条が追加されました。
アメリカの農産物価格政策において、生産制限と輸入制限がいわばワン・セットで展開することが義務づけられたのです。
もっとも、この限りではガットと矛盾するものではありません。