損なわれていく環境と健康 5
アメリカ合衆国では、5分の1の世帯が3台かそれ以上の自動車を所有し、半数以上の世帯が少なくとも2台以上を持っています。
新築の家の65パーセントには、ガレージが2つあるのです。
現在、合衆国の労働者は、1週間のうち9時間は自動車に乗っています。
遠い目的地までのドライブを快適にするためのエアコンは、新車の90パーセントに装備されているので、異常気象を加速し、オゾン層を破壊するフロンガスの放出量が倍加しています。
世界中で自動車産業が大躍進を遂げた結果、自動車はもはや単なる機械ではなく、文化的なシンボルになりました。
フランスの哲学者ロラン・バルトが述べているように、「自動車は今日、壮麗なゴジック様式の大聖堂とほとんど等しい価値を持っています。
つまり自動車は、知られざる芸術家の情熱が生み出した、時代の偉大な創造物です。
自動車を真に魔術的な対象物として自己のものとしている一国民全体によって、自動車は、使われていないときでも、そのイメージが消費されているのである」。
・・・ということでしょう。