損なわれていく環境と健康 4
世界の大多数を占める30億もの中間層の人々の輸送手段は、バスや自転車です。
移動する距離が大きくなるほど、自転車のコストは他の乗り物よりも安くなります。
第三世界のほとんどの国では、新品の自転車は100ドルよりも安いし、自転車は燃料をまったく必要としません。
一方、自動車を保有する人々は比較的少なく、世界人口のわずか8パーセントにあたる約4億人です。
彼らは、大気汚染や酸性雨、1年間に25万人にものぼる交通事故による死亡者の直接の加害者であると同時に、化石燃料から放出されている世界の2酸化炭素排出量の推定22パーセントについても直接の責任があります。
自動車という交通手段を選択することは、多岐にわたる影響を間接的におよぼしています。
自動車が日常生活に不可欠なものになっていくにつれて、都市のスプロール現象、公共輸送機関の衰退、郊外のショッピングセンターの増加、職場の分散が進みました。
都市郊外が周辺に広がっていくにしたがって、家族1人ひとりが自動車を必要とするようになりました。