損なわれていく環境と健康
豊かさと幸福の因果関係を明らかにするという目的に反して、貧しいキューバ人と豊かなアメリカ人は、ともに水準よりもかなり幸せであると感じています。
また、インド人とドミニカ共和国人は、水準よりも少し幸せであると感じていることがわかりました。
オックスフォード大学の心理学者、マイケル・アーガイルは、「各種の調査によると、豊かな国の国民と最貧国の国民とのあいだに、幸福感の差はほとんどない」と述べています。
固定ドルで換算すれば、1950年以降に世界の人々が消費した財貨とサービスは、それ以前のすべての世代が消費した総計に等しいのです。
1940年以降にアメリカ合衆国一国が消費した鉱物資源の量は、それ以前の全人類が消費した量に匹敵します。
これだけ消費しても、人は必ずしも満足でき駈いのであれば、私たちの目標を改めることが必要になります。
そのための示唆を環境問題は与えてくれるに違いないでしょう。
ある社会を支えている生態系に対して社会がかけている負担の総計は、簡単に述べれば、3つの要素から成るのです。
つまり、人口の大きさ、平均の消費水準、経済が財とサービスを生産するために用いる幅広い技術・・・
ありふれた物干し用ロープから非常に高度な通信衛星システムまでのありとあらゆる技術・・・
この3つです。